●前立腺肥大による夜間頻尿
加齢変化に伴う老人特有の疾患は確かに不可逆的(元に戻らない)なことが多いのですが、高齢化社会の進行により老年医学が研究されてきており、その成果が実際の臨床
の場に応用されています。排尿障害を引き起こす他の合併症(脳疾患や脊髄疾患、糖尿病など)がない前立腺肥大症の約90%は内服薬による治療で症状の改善が可能といわれています。
しかし、残りの10%の前立腺肥大症は自覚症状の改善がない、膀胱にたまった尿を排泄しきれない(残尿といいます)状態がさらに強くなる、その結果腎臓にまで悪影響を及ぼすなど
のため、手術療法が必要です。手術療法は、開腹手術、内視鏡手術、レーザー光線による手術、温熱療法などがあり、専門医とよく相談することが必要でしょう。
●膀胱容量の低下による夜間頻尿
寝るまでに利尿剤によって、膀胱に溜まっている尿を排出します。専門医の指導が必要です。
●過活動膀胱による夜間頻尿
過活動膀胱が原因の場合には、抗コリン薬という薬によって、治療に当たります。過敏な膀胱活動を抑制することで、夜間頻尿を抑えます。
●その他
前中は戸外に出て太陽の光を浴び、夕方には散歩などの軽い運動をすることが有効です。運動は夜間の尿量を減少する効果があります。
また、加齢、下部尿路以外の病気、睡眠障害、機能障害などは専門の先生から適切な治療を受けましょう。
自覚症状が出ても泌尿器科で診察を受けることに大きな抵抗がありそのまま症状を引きずったまま時間だけが経過してしまって慢性化する傾向があります。
病院で先生から適切な治療を受けましょう。